イントロダクトリーケイブダイバー
1本のプライマリーガイドラインによる本格的なケイブダイビングのための知識と技術を身に付つけるためのコースです。
このコースを終了することで、カバーンダイバーコースで習得したケイブダイビングのための基本スキルの完成度を一層高めると同時に、新しいケイブダイビングの技術を身に付けることが出来、一部、ルートや使用ガス量に対する制限を受ける可能性はありますが、世界中の多くのケイブシステムへのダイビングが可能になります。
トレーニングプログラムは実践的で、ケイブシステム内でバディとはぐれた場合の対応、ラインを見失った場合の対応、視界を無くした場合の対応、ガス切れの際の対応等、トラブルへの対応のトレーニングにも十分な時間を割いています。
ブリーフィングを含んでミニマム4時間のレクチャーと陸上トレーニング、2日間、4ダイブの実習が基本スケジュールとなっています。
この講習を終了することで、余裕をもってケイブシステムを楽しむことが出来るダイバーとなっていただけるはずです。
現在この講習を国内で行う場合は沖縄、海外で行う場合はメキシコがベースとなります。従って、講習費以外に講習開催地までの渡航費と現地滞在費が必要となります。
なお、沖縄でのケイブダイビングでは、減圧停止が必要となる可能性がありますので、減圧ダビングと加速減圧に対応するための認定(TDIの場合は、アドバンスドナイトロックスダイバー及びデコンプレッションプロシージャーズダイバーの認定)を受けていることが必要となります。
メキシコにおける講習jの場合は水深が最大でも15m程度ですから、減圧ダイビングのための認定は必要ありません。
■参加条件
・18歳以上
・カバーンダイバーの認定(指導団体は問いません)
・ストレストレーニング・Wタンクダイビング経験者(未体験の場合は事前に
コンファインドウオータートーレーニングを行います。(¥16,000/1日)
・沖縄でのコース開催の場合は加速減圧への対応が可能な講習の終了
(TDIの場合はアドバンスドナイトロックス&デコンプレッションプロシージャーズ)
・TDI指定のメディカルチェックリスト上問題がないこと
■講習内容:別ウインドウで紹介
■必要器材:別ウインドウで紹介
■必要時間:ミニマム2.5日間
■費用:¥134,700(ボート代、減圧ガス代含む/以下内訳)
・コースフィー¥35,000(教材費・陸上トレーニング半日の講習費含む)
・海洋実習費(2日間・4ダイブ/ボート代・減圧ガス代含む) ¥95,500
・申請料 ¥4,200
※ストレストレーニング・Wタンクダイビングの体験がない方は海洋実習前に
プール(コンファインドウォーター)が必要です(実習費 ¥16,000)
■メキシコでの開催の費用に関してはご希望の時期により変動の可能性が
ありますので、詳細お問い合わせ下さい。なお、メキシコでの講習に関し
ましては、ボート代・減圧ガス代の必要はなくなります
※原則2名様からの開催となります。
(マンツーマンでの開催に関してはご相談下さい)
※最低日数で講習が終了しない場合は別途補講費が必要となります。
(補講費用は実費+¥20,000/1日となります)
※現地までの交通費、食費、宿泊費は含みません。
※海外・沖縄・小笠原等遠隔地での実習には別途旅費が必要となります。
※このコースでは器材の構成が一つの重要なテーマとなりますから、
必要器材は全て御自身で専用器材を御用意願います。
※器材選択に関してはインストラクターにご相談下さい。
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講習内容
●レクチャー
1)ケイブダイビング規定
2)ガス・マッチング手順と異なる容量を含める管理
3)心理学的考察
4)器材に関する考察
A:タンクの選択
B:レギュレーターの考察
C:BCの選択
D:リールの選択
E:ウエイトの適切な調節
F:器材コンフィギュレーション
5)コミュニケーション
A:ハンドシグナル
B:ライトシグナル
C:タッチコントロールシグナル
6)スイムテクニック
A:トリム・バランスコントロール
B:浮力コントロール
C:ラインの辿り方・越え方
D:フィンワーク
7)生理学
A:呼吸テクニック
B:ストレス・マネージメント
8)カバーン環境
A:地質学(ボトム・天井)
B:ローカルアクセス条件
C:土地所有者との関係
9)ケイブ保護
10)問題解決(緊急手順・器材故障・シルティング)
11)事故分析
12)ダイブテーブルの検討と減圧理論
13)ケイブダイビングエチケット
●陸上ドリル
1)正しいガイドライン設置の方法
2)正しいガイドラインの辿り方(有視界・無視界)
3)タッチコンタクトを利用したコミュニケーションの方法
4)ラインアローの設置法
5)ロストバディへの対応法
6)ロストラインへの対応
●ダイブ前ドリル
1)環境のチェックと情報収集
2)適切な潜水計画の立案(ガスマネージメント・ガスのマッチング含む)
3)器材の点検とギアマッチング
●水中ドリル
1)Sドリル
2)浮力コントロールとトリムのデモンストレーション
3)水深テクニックのデモンストレーション(反シルト)
4)適切なストレス分析のデモを行う(認識と管理)
5)正しいガイドラインの設置
6)正しいラインアローの使い方
7)有視界でガイドラインを正しく辿る
8)無視界でガイドラインを正しく辿る
8)ガイドラインを辿りながらバディとエアシェアを行う
9)無視界でガイドラインを辿りながらバディとエアシェアを行う
10)ガイドラインに触れながらマスクをバックアップに交換する
11)ライトシグナル・ハンドシグナル・タッチコンタクトのデモを行う
12)バックアップライトの使用(バックアップライトでケイブを出る)
13)Wタンク使用の場合はバルブシャツトダウン(ケイブ外で)
14)ロスロラインのトレーニング
15)ロストバディのトレーニング
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コンファインドウオターレーニングの内容
・Wタンクを使った器材の構成と組み立ての確認
・Wタンク装備での中性浮力とトリムの確認
・Wタンク装備でのコントロール浮上(6m/min)
・Wタンクフル器材装備・マスクなしの状態で水中を泳ぐ(100m)
・Wタンクフル器材装備・目隠し・レギュレーターを外した状態で水中を15m泳ぐ
・Wタンクフル器材・目隠し・レギュレーターを外した状態で水中を10m泳ぎ、
10m先に設置してあるタンクのバルブを開いて呼吸を確保、再び10m泳いで
元の位置に戻る。
・目隠ししたダイバー同士でエアのシェアを行い、タッチコンタクトで移動する
・エアをシェアした状態で6m/minの浮上を行う
・水底でのフル器材脱着
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必要器材
●プライマリータンク(現地レンタル)
・ダイブ計画と講習生のガス消費に対して適切なもの
・Wバルブ・アイソレーター付きマニホールドのWタンク/Hバルブ付きタンク
●レギュレーターセット(2セット)
・ホースの取りまわしやゲージの固定等のアレンジ
・メインのセカンドステージには7フィート程度のロングホースを装着
●パワーインフレーター付きのBC
・CO2カートリッジの装着は不可
●環境に適したスーツ
●フィン・マスク(スノーケルは外す)・ブーツ(ウエットスーツの場合)
●バックアプのマスク
●2つ以上のカッティングディバイス
●37m以上のラインがセットされたセーフティーリール
●予定のダイビングに対抗可能なラインがセットされたプライマリーリール
●コンピューター又はボトムタイマー(バッライト付きか蓄光タイプ)
●バックアップのダイブコンピューター
●スレイトあるいは水中ノート
●ラインアロー3個
●予定のダイブ時間をカバー可能なプライマリーライトと予定のダイブ時間を
カバー可能な2本のバックアップライト
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